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大腸内視鏡検査


一般的には「大腸カメラ」と呼ばれることも多い「下部消化管内視鏡検査」のことです。
お尻からスコープを挿入し大腸の全てを直接観察しながらポリープや大腸がんなどの病気を診断することができます。
大腸がんは、ごく一部のケース(de novo type)を除き、大腸腺腫(良性腫瘍)から発生すると考えられています。腺腫のうちにそのポリープを取ってしまうことで大腸がんを予防することができます。
1人でも多くの方が検査を受けていただくために、当クリニックは内視鏡検査に対する「つらい」、「苦しい」、「痛い」、「恥ずかしい」というイメージや検査にたいする多くの不安が解消できるようなクリニック環境を目指しています。

当院は吐血(口から血が出る)や下血(お尻から血が出る)など緊急を要する病気を除いて、受診日当日の検査は行っておりません。一度診察をさせていただいたのち、検査の日にちを決めさせていただきます。予めご了承ください。
 
大腸内視鏡検査を受けられる方へ

当院の大腸内視鏡検査の強み
  1. 完全個室での腸管洗浄液(下剤)の内服
  2. 腸管洗浄液は通常量の半分(1L)を基本
  3. 選べる腸管洗浄液(下剤)
  4. 鎮静剤を使用した苦しくなく、痛みの少ない大腸カメラ
  5. 総合病院と同等の内視鏡検査機器
  6. 日帰り大腸ポリープ切除
  7. 土曜日も大腸内視鏡検査・治療
  8. 消化器内視鏡学会専門医による検査
  9. 徹底した衛生管理により内視鏡介在感染の防止

 

強み① 完全個室での腸管洗浄液の内服
周りを気にせず個室でのんびり前処置が行えます。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡)は腸管洗浄液(下剤)により腸内をきれいにする必要があります。
1度でも経験された方はご存知だと思いますが、これがとても大変です。
腸管洗浄液を飲みながら、トイレに5回から10回行っていただきます。
1人1人に専用のトイレを完備しているクリニックは多く存在しますが、他の人と同じスペースで腸管洗浄液を飲んだり、周りに人がいる中でトイレに行くことを、気にされる方もいらっしゃいます。
私もその一人で、あの人はトイレに行った…。きれいになった。などとても気になりました。当院ではトイレを完備した専用の個室を6室用意させていただき、お部屋でゆっくり、ご自分のペースで腸管洗浄液を内服できます。特に初めて内視鏡をうける方は、「どうすればよいのだろうか」「上手に下剤を飲めるだろうか」「お腹が痛くなったらどうしよう」など、多くの心配があると思います。院内で飲んでいただければ、当院のスタッフがみなさまの不安にすぐに対応させていただきます。少しでも静かな環境で、周りの目を気にせず大腸検査を受けたい。と思われる方はぜひ当院で検査を受けてみてください。

少しでも院内での滞在時間を減らしたい方。自宅で仕事や家事をしながら腸管洗浄液の内服を希望される方などは、ご自宅で腸管洗浄液を飲んでいただくことも可能です。その場合は午後受診していただき、検査を受けていただきます。
診察時にご相談ください。
強み② 腸管洗浄液は通常量の半分を基本
腸管洗浄液は1Lを基本として内服していただきます。

大腸カメラの腸管洗浄液(下剤)は通常約2L飲んでいただくのが一般的です。
普通にお水やお茶を2L飲むのさえ大変なのに、下剤となると…。
それだけでも検査を受けるのをためらってしまうと思います。
そんな患者さんを1人でも減らしたいと考え、当クリニックは当日飲んでいただく腸管洗浄液を通常の半分である1Lを基本に考えております。
汚い状況では当然小さいポリープは発見できず、検査のクオリティが下がってしまうばかりか、合併症も増えてしまいます。
当クリニックでは1人1人に合わせた腸管洗浄液を適切に使用し、下剤少しでも楽に検査を受けていただけるように、数日前からお薬を飲んでいただいたり、大腸検査食を食べていただくなど、少ない量の腸管洗浄液で安全な検査を行っていけるように配慮しています。
 
強み③ 選べる腸管洗浄液(下剤)
当院では患者さんの苦痛軽減のため腸管洗浄液(下剤)を選ぶことが可能です。

当院では1Lのモビプレップの内服を第一選択としておりますが、下剤が飲めない方に少しでも苦痛なく検査を受けてもらえるように4種類の下剤を選ぶことが可能です。
1.モビプレップ  少量でも洗浄力が高く、比較的味が良いです。梅ジュースに近い印象です。
2.マグコロールP 洗浄力がやや弱いですが、スポーツドリンクのような味でほかの製品よりも飲みやすい下剤です。
3.ビジクリア   錠剤であり、下剤の飲めない方にお勧めです。(錠剤50錠、お水またはお茶2Lの内服が必要です)
4.ピコプレップ  下剤150mlを2回内服するだけであり、オレンジジュースのような味です。
          検査前日、当日の2回の内服であり、飲み方に少し注意が必要です。

下剤には、それぞれに特徴があります。
ご希望がございましたら、遠慮なく当院スタッフにご相談下さい。
以前他院で下剤が飲めなくて大変だった。今まで検査を受けてきて、この下剤が飲みやすかった。などございましたら、受診時にお伝えください。
強み④ 鎮静剤を使用した苦しくなく、痛みの少ない大腸カメラ
眠っているような状態で検査を受けられます。
 
当クリニックの内視鏡検査は鎮静剤を使用し、眠っている間に苦しくなく検査を受けていただけます。
鎮静剤を使用した内視鏡検査の利点は「不安」や「苦痛」の軽減です。
どのような検査でも、検査を受けることは患者さんにとって大きな不安だと思います。それが大腸カメラともなれば、不安や羞恥心を強く感じるかたもいらっしゃることと思います。
鎮静剤を使用することで、不安を和らげることが可能です。

特に以下の患者さまは、鎮静剤の使用を強く推奨します。
  • 大腸カメラが初めての方
  • 大腸カメラへの不安が強い方
  • 以前の大腸内視鏡検査で強い痛みを経験された方
  • 腹部の手術を受けたことがある方(腸が癒着しており、通常よりも痛みが強い可能性があります。)


鎮静剤を使用した胃カメラや大腸カメラを受けて頂いた後は、約1~2時間程度院内で休んで頂く必要があります。検査終了後も個室のリクライニングソファーで、他人の目を気にせずゆっくりと過ごしていただき、しっかり起きていただいた状態で検査後の説明をさせていただきます。
検査終了後も眠気が続くこともありますので、当日はお車でのご来院は避けてください。

強み⑤ 総合病院と同等の内視鏡検査機器
少しでも苦痛の軽減のために

当クリニックでは、OLYMPUS「EVIS LUCERA ELITE」「CF-H290」「PCF-H290Z」など、総合病院と同等の内視鏡検査機器を導入しています。
当クリニックの大腸内視鏡は拡大内視鏡を標準装備しており、良性腫瘍やがんを非常に高い精度で診断・治療することが可能です。 さらに、RIT(Responsive Insertion Technology)というオリンパス社独自の機能を搭載している内視鏡を使用することで、患者さんの苦痛が少しでも軽減するように配慮しています。

また、大腸内視鏡検査中は炭酸ガス送気装置(UCR)を使用することで、検査後のお腹の張りや痛みの軽減にも配慮しています。
特に過敏性腸症候群と以前に診断された方は、検査後のお腹の張りや痛みの差が大きいことが証明されておりますので、検査中に苦しくなくても、検査後に腹痛などで苦しい思いをされた患者様はぜひ当院での検査をお勧めいたします。

通常観察

NBI通常観察

NBI併用拡大観察

 

RIT(Responsive Insertion Technology)

RITとは、「受動弯曲」「高伝達挿入部」「硬度可変」というオリンパス社の大腸内視鏡スコープに組み込まれた、 3つの技術の総称です。 大腸内視鏡検査のスコープ挿入は、内視鏡医の技術の差が大きく分かれるものとなっていますが、このRITシステムにより苦しくない検査を最大限に引き出すことができます。

 

受動湾曲機能
(Passive Bending)

内視鏡が自然に曲がる機能です。
手術後などでS状結腸の癒着が強い場合や、大腸の曲がりの強い部分でも痛みを抑えてスムー ズな挿入ができます。

高伝達挿入部
(High Force Transmission)

大腸内がたわんでいたり、ループ(輪のように回転していること)ができていても、内視鏡の手元の力が出来るだけ先端部に伝わりやすくなる機能です。

硬度可変
(Variable Stifness)

内視鏡の硬さを自由に変えられる機能です。痛みを軽減しつつ、内視鏡の操作性を確保します。

内視鏡用炭酸ガス送気装置(UCR)

大腸検査時には、ポリープなどの見落としがないように大腸内をいっぱいに広げて観察します。そのときに「空気」で腸内を広げてしまうと、いつまでも腸内に空気が残ってしまうことがあります。
当院では、大腸検査時には大腸内を「内視鏡用炭酸ガス送気装置(UCR」を使用し観察します。炭酸ガスは、空気の200倍体内への吸収が早いといわれています。
炭酸ガス(CO2)は体内に吸収されても身体に害を及ぼすことはありませんので、安心して検査をお受けください。
強み⑥ 日帰り大腸ポリープ切除
大腸がんのもととなるポリープが発見された場合、可能な限りその場で切除、日帰り対応します。

何度も下剤を飲んだり、検査をするのはとても大変です。働いている方にとっては1日休みを取ることは本当に大変だと思います。当クリニックでは大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を行った際にポリープが見つかれば、その場で切除が可能です。

注意点です。

大腸ポリープの種類は多数あり、全てが切除を必要としているわけではありません。
前述の拡大内視鏡での診断を用いて、精度の高い診断を行いながら切除の必要性について判断します。
検査中に発見した腫瘍性ポリープは、良性の大腸腺腫と悪性の大腸癌に分かれますが、大腸腺腫を放置し大きくなると癌化すると言われています。大腸腺腫の大きさと癌化率に相関関係があり、大きければ大きいほど癌化率が高くなります。また大きければ大きいほど、切除が難しくなるため、10mmくらいまでの小さいうちに切除した方が安全に切除が可能です。一方で20mmを超える大きなポリープの場合には、ポリープの形により、総合病院などに紹介させていただき、入院した上でポリープ切除を行う場合があります。
なお、直腸やS状結腸に多くできる過形成性ポリープの場合には、切除をせずに定期的な内視鏡検査による経過観察を行うこともあります。

血をサラサラにする薬(抗血小板薬や抗凝固薬)を内服中の方は、薬やポリープの状況で連携病院へ紹介させていただくこともあります。
 
強み⑦ 土曜日も大腸内視鏡検査・治療
出来る限り仕事を休まずに検査を

働く世代、平日に時間がない方々にいかに検査を受けて頂くことが、胃がんや大腸がんを撲滅するうえで、非常に重要だと私は考えています。
完全予約制で土曜日も、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)、大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)、日帰り大腸ポリープ切除術を当クリニックでは行っています。
 
強み⑧ 消化器内視鏡学会専門医による検査
消化器内視鏡専門医が検査から診断・説明を責任をもって行います。

大腸内視鏡検査は技術の差が出やすい検査です。
当院では、消化器内視鏡学会の専門医が腸管にとってストレスが少ない、腸を伸ばさずに挿入する軸保持短縮法を用いて、検査時の苦痛を最小限に抑える内視鏡検査を提供します。
鎮静剤を用いた苦痛が少なく、より安全な検査を希望される方は、ぜひ当クリニックでの検査を検討していただきたいと思います。
 
強み⑨ 徹底した衛生管理により内視鏡介在感染の防止
胃カメラのところでも記載させていただいておりますが、医療分野において医療機器を介在する感染が非常に問題となっています。
内視鏡検査においても同様の問題が取り沙汰されており、過去には内視鏡を介して細菌やウイルスに感染するという事故が起きています。
こうした事故の要因として、内視鏡の構造の複雑化にともない、十分な洗浄・消毒が行いにくくなっているなどが考えられますが、適切な方法で洗浄・消毒を行えば、内視鏡を介した細菌・ウイルスなどの感染を防止することは可能です。
当クリニックでは、日本消化器内視鏡学会の定めるガイドラインを遵守して、洗浄室を独立させて設けているほか、手洗い洗浄、内視鏡洗浄器、過酢酸などの消毒薬を用いるなど、学会の認定施設が取得できる高水準の消毒・殺菌を行っていくよていです。
自信をもって「安全・安心」を皆さまに提供したいと考えております。