グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



Home >  診療のご案内 >  胃内視鏡検査 >  経鼻内視鏡

経鼻内視鏡


鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)
オリンパス製の最新式ハイビジョン経鼻内視鏡スコープ(GIF-1200N)を導入に伴い鼻からの胃カメラ検査が可能です。

「先端経5.4mmに込めた細さと色彩の極み 新しい極細径スクリーニングスコープ」
その開発コンセプトそのままに、細く検査時の負担が少なく、かつ小さな病変も見落とさない高画質の内視鏡になります!

1世代前の経鼻用内視鏡では画像が荒く、口からのカメラに比べて画質が劣るため、検査に時間がかかったり、病気の見落としのリスクというデメリットがありました。
今回導入したハイビジョン経鼻内視鏡(GIF-1200N)は新開発のCMOSイメージセンサーの搭載により、その弱点を克服し、経口内視鏡に劣らない鮮明で高画質な画像になります。
従来の内視鏡に比べ、挿入部が柔らかくなっており、患者さんの苦痛もさらに軽減することが可能になったため、経鼻内視鏡検査をお勧めできるようになりました。
 
検査の流れ
基本的には口から入れる内視鏡検査に準じます。 しかし鼻の麻酔に特別な処置が必要です。

  1. 鼻に鼻血予防のための薬剤を注入します。
  2. 鼻の中にゼリー状の麻酔薬を入れて、5分ほど待ちます。(鼻からのどにかけて表面麻酔を行います。)
  3. 麻酔ゼリーを塗ったチューブを鼻から入れて、仕上げの麻酔を行います。
  4. 内視鏡を鼻から入れていきます。

鼻通りの良い方に麻酔を行いますが、鼻の中が狭く内視鏡が通らない場合には、口からの内視鏡検査に変更します。
 
経鼻内視鏡検査の魅力

1. 苦しくないことが多い (口からの意識のある内視鏡検査に比べて)

スコープが細いこと、嘔吐反射を誘発しにくいことから、口からの内視鏡検査よりは楽に受けて頂けると思います。

2. 鎮静剤を使用しない 

検査自体が楽ですので、鎮静剤を使用しません。
車での通院が可能です。

3. 画像をリアルタイムにお見せできる 

ご自身の食道や胃を見ながら、検査の状況を説明させていただきます。
ただし、口からの高性能な内視鏡を受けて頂いた場合も、検査後には画像を診察室で見ながら、十分な説明を行いますのでご安心下さい。
 
欠点
欠点は4点あります。

1. 鼻の麻酔が痛い 

スコープを鼻から入れるためには鼻粘膜への表面麻酔が必要です。
麻酔が効くまでに時間がかかること。
チューブを鼻から挿入し、内視鏡を入れる道を作るのですが、このチューブを挿入するときに痛みを感じることがあります。
患者さんによってはこのチューブの挿入が内視鏡よりも辛いとおっしゃいます。

2. 検査時間が長い

スコープが細いため、胃の泡や粘液を掃除することに時間がかかります。
内視鏡が柔らかく、患者さんが楽になった反面、十二指腸の奥側への挿入に時間がかかることがあります。

3. スコープが自由に操作できないため組織検査が困難な場所がある。

内視鏡が口からの内視鏡に比べ柔らかいため、内視鏡が目的とした場所に近づくことが困難なことがあります。
(胃の入り口や胃の背中側などの限られた場所です)
癌などを疑った場合に組織を取ることがありますが、場所によって組織を取ることにとても難渋することがあり、結果として検査時間が長くなることがあります。

4. 鼻血が出ることがある。

100人に2人程度認められる偶発症です。
検査後に鼻をかんだ際にティッシュにつく程度のものを入れると、100人に10人くらいは認められます。
⇒血がサラサラになる薬を内服されている患者さんや肝硬変、血液疾患の患者さんなどは、口からの内視鏡検査をお勧めさせていただきます。
 
経鼻内視鏡検査のまとめ
◆以前に鼻からの検査を受けて、楽に検査が出来た方
◆鎮静剤が使用出来ない、または、使用したくない方(午後に仕事に行きたい。すぐに車の運転をしたい方)
◆心臓や肺に重篤な合併症を持っている高齢の方 など
当院では眠った状態で楽に受けていただく検査をお勧めしておりますが、上記の場合など、鼻からの内視鏡検査をご希望の場合には、受診時にご相談ください。